親が子どもの目を見つめながら話しかける言葉は、子どもの脳にどんどんインプットされていきます。たとえ今は発語がなくても、言葉をインプットしているところなのです。赤ちゃんの頃から、すでに言葉による脳の育ちは始まっています。「赤ちゃんに話しかけてもどうせわからない」と思う人もいるようですが、それはとてももったいないことです。意味はわからなくても、赤ちゃんの脳は刺激を受けています。

「からだの脳」が育つ期間は、生活リズムを作ることと、たくさん話しかけることを意識しましょう。

「かわいさ」「頭の良さ」よりも
子育てにおいて大切なこと

「かわいい子」は主観的なものであり、人によって、あるいは同じ人でも時と場合によって変化する複雑な軸です。学校の授業参観に行ったとき、わが子が積極的に手を挙げて発言をし、活躍していたら「かわいい子」と思う。

 でも、手を振ったら無視をされ、あとで「お母さん、変な服装で学校に来ないでよ。恥ずかしいじゃん」と言ってきたら、とたんに「かわいくない子」認定をしてしまうのでは、子育ては悩みだらけで大変です。子どもも伸び伸びできません。

『その「習慣」が子どもの才能をダメにする』書影その「習慣」が子どもの才能をダメにする』(成田奈緒子、上岡勇二、SBクリエイティブ)

 そもそも、子どもは家庭の外でさまざまな評価にさらされています。学校や塾での評価は、先生や周囲の子たちによって変わる不確実なもの。それに合わせて家庭でも評価していたら、子どもは迷ったり、息苦しさを感じたりするのではないでしょうか。ネガティブな神経回路が強化されていき、いつか問題が表面化することになるかもしれません。

 親はもっとシンプルでブレない軸を持つ必要があります。その軸とは「元気に生きていればいい」ということ。親の役目は、子どもが成人したときに、社会の中で自分を律しながら自分の足で立って生きていける人間に育て上げることです。そのために大事なのは、しっかりした体があり、なるべく健康であることです。社会で役に立つ人間に育ったらラッキーですが、それが主軸ではありません。

「この子を元気に生かす。願わくは、少しでも社会の役に立つ人間に」

 この軸を持って、ブレずにやっていくことが大切なのです。