「今は10時半。まだ5合目を過ぎていないから、少しペースを上げよう」

「予定より早く8合目に着いたから、ここで長めの休憩をとろう」

 このように、自分で自分のペースをコントロールできるようになります。これが「経由地」を持つ最大のメリットです。

ゴールだけを見ていると
距離の遠さに心が折れる

 私はこれまで多くの「目標を達成する人」と「途中で挫折してしまう人」を見てきました。その両者には、決定的な違いがあります。

「挫折する人」は、遥か彼方の「目的地(ゴール)」だけを見ています。

 今の自分(出発地)と、理想の自分(目的地)。この2点しか見ていません。そのため、距離の遠さに絶望してしまうのです。

「こんなにがんばったのに、まだこれだけしか進んでいない……」と、途中で息切れしてしまうのが典型的なパターンです。

 一方、「達成する人」は違います。彼ら彼女らは必ず「経由地」を見ています。

「とりあえず、あそこの山小屋までがんばろう」

「次は、あの木がある場所まで歩こう」

 そうやって、目の前の小さなゴールをクリアすることに集中します。

 達成する人は、精神力が特別に強いわけではありません。「遠くのゴール」を見すぎて疲れてしまわないよう、意識的に「近くのゴール」を設定しているだけなのです。

 ここからは、具体的な3つの事例で「経由地」の立て方を見ていきましょう。

具体例(1)ダイエットで
「3カ月で6キロ痩せる」場合

 まずはイメージしやすい「ダイエット」で考えてみましょう。「3カ月で6キロ痩せる」という目標の場合、多くの中間目標は「時間」で等分することになります。

出発地(現状)
・体重70キロ(1月)

経由地1
・体重68キロ(2月)/マイナス2キロ

経由地2
・体重66キロ(3月)/マイナス2キロ

目的地(最終)
・体重64キロ(4月)/マイナス2キロ(計マイナス6キロ)

 このように「毎月2キロずつ減らす」という計画はわかりやすく、ペース配分も明確です。