しかし、これは非常に危険な計画です。集客プロジェクトにおいて「期限ギリギリ」まで目標を残しておくことは、精神的に大きな負担になります。当日が近づくにつれてプレッシャーが増し、焦って無理な営業をして会社の信頼を損なう……といった悪循環に陥りやすいのです。
期限が決まっているプロジェクトでは、次のような「先行逃げ切り型」で経由地を設定するのが鉄則です。
出発地(現状)
・集客0人(1月)
経由地1:スタートダッシュ期
・集客50人(2月)/+50人
※最初の1カ月で、一気に半分の50人を目指します。最も熱量の高い「既存客(ハウスリスト)」や「ファン」に最初にアプローチするからこそ、この数字が可能になります。ここで勢い(モメンタム)をつけることが、その後の集客を楽にします。
経由地2:展開期
・集客80人(3月)/+30人
※初期の勢いを維持しつつ、SNS広報やパートナー企業からの紹介などで広げていきます。
経由地3:達成期
・集客100人(4月)/+20人
※ここがポイントです。イベント本番の1カ月前には、目標人数に達している状態を作ります。
『目標達成の全スキル』(横山信弘、日本実業出版社)
目的地(最終):調整期
・100人維持(5月)
※最後の1カ月は「キャンセル対応」などの予備期間にするだけでなく、「当日配布資料のブラッシュアップ」や「リハーサル」など、イベントの満足度を高めるための時間に使います。目標を早く達成することは、仕事の「質」を上げることに直結するのです。
このように、目標の性質によっては「均等」ではなく、あえて「前半に山を持ってくる」設定が必要です。
「1カ月前に目標を達成できている」という安心感があれば、直前のトラブルにも余裕を持って対応できます。
目標の中身に合わせて「経由地の置き方」を変えること。これができるようになれば、あなたは組織の中でどんなプロジェクトもコントロールできるようになります。







