そもそも、債券の値動きの仕組みはわりと複雑だ。株式より大きなリターンは期待できないが、投資信託である以上、信託報酬というコストもかかる。こうした理由から、債券型ファンドやバランス型ファンドは、わざわざ買わなくてもいいというのが私の考えだ(専門家によっては異論があると思うが)。
株式投資信託だけではリスクが大きい、分散投資したいと考えるなら、預金や個人向け国債を組み合わせるといい。バランス型ファンドを買わなくても、自分の金融資産全体で「バランス」を取ればいい、ということだ。
預金は債券のように値動きはないので元本割れはしないし、投資信託のようにコストがかかるわけではない。個人向け国債は、債券であったとしても値動きはない。個人に買ってもらうことを目的として、値動きが発生しない商品として財務省が作ったからだ。
個人向け国債の金利は、なかなか魅力的だ。変動10年(満期まで10年、変動金利)は1.74%、固定5年(満期まで5年、固定金利)は1.86%だ(6月募集分の金利)。購入後、1年経てば解約しても元本割れをしない。
最近は、NISAでの積立投資に偏重し、預金をほとんど持っていない人が増えているが、それはダメ。いざという時の生活資金は、流動性のある預金または個人向け国債で確保したい。
将来に向けてお金を増やしたいなら、「長期」のスタンスで「コスト(信託報酬)の低い」株式投資信託を「積立」で購入し、安全資産はバランス型ファンドや債券型ファンドではなく、「預金や個人向け国債を組み合わせる」。「為替ヘッジ」はコストがかかるので、「ヘッジなしコース」を選ぶ。
これを基本ルールとしてやってみては、どうだろうか。私も実践しているやり方だ。








