共学校(1):関東学院(神奈川県)

 共学校でまず取り上げたいのが、神奈川県横浜市にある関東学院です。

 関東学院といえば、大学附属校というイメージが強く、大学がラグビーの強豪として有名という印象を持つ方も多いと思います。どちらかというとのんびりした学校という見方をされていたかもしれません。

 しかし今、この学校は明らかに変わっています。

 変化の中心にいるのが、中村悠人先生です。

 かつて神奈川の公立校である横浜翠嵐において東大合格者増加に携わった実績を持ち、3年ほど前に関東学院に着任しました。

 着任からわずか3年で、高校1年次から受け持った生徒を東大に送り出すという結果を出しています。今年度は東大に3名が現役合格しています。

 私はこれまでいくつもの学校を見てきましたが、個人の力が学校全体の流れを変えるという現象を何度か目の当たりにしています。

 もちろん学校の改革は教職員全体の努力があってこそですが、中村先生の存在はそれだけの影響力を持っています。東大合格者数がどうのという話だけではなく、中村先生の教育理念が学校全体に浸透し、実践されることで、他の教員も刺激を受ける。

 そういう好循環が関東学院に起きているのです。

 立地の面でも、関東学院には大きな強みがあります。横浜近辺の受験生にとってアクセスしやすいみなとみらいの海を臨む高台に位置しています。

 これまで横浜周辺の保護者や生徒がわざわざ都心まで通っていたとすれば、近くにこれだけ変化して伸びている学校があるという事実は非常に大きな意味を持ちます。

「潜在的に受験生が集まりやすい場所にある」ことは、私が学校の可能性を考える際の重要な指標の一つです。

 人口が多いエリアで、中堅層にある一定数の保護者や生徒が「近くにもこんないい学校がある」と思い始めると、一気に流れが変わります。

 関東学院は今まさに、そのタイミングを迎えつつある学校だと思います。