共学校(3):法政大学千代田三番町(東京都)

 こちらは、来年新設される学校です。

 2027年4月に東京家政学院中学校・高等学校が校名を変え、法政大学系属の法政大学千代田三番町中学として生まれ変わることは、受験業界の中で大きな話題になっています。

 これまで法政大学の附属校は三鷹市、川崎市、横浜市などに立地しており、都心にはありませんでした。

 しかし今回、市ヶ谷や半蔵門から徒歩数分という場所に法政大学の系属校が誕生すると、もともと法政大学があるお膝元に附属ができたわけですから、大学との連携という意味でも際立った存在感があります。

 1年目は女子のみの募集ですが、今後共学化されることを考えれば、さらに幅広い受験生を集める可能性があります。

 現時点ではすでに「中堅よりやや上」の位置づけですが、今後も偏差値が上がっていくことはほぼ間違いないと感じています。

 附属校をめぐる構造的な変化についても触れておきたいと思います。

 今、大学側は生徒を確保するために積極的に中学・高校へアプローチしています。大学が優秀な生徒を早期に確保したいという切実な事情で中高との系属化や提携を急いでいるのです。

 系列校や系属校が増え、大学附属の推薦枠が増えれば一般入試の枠が狭まり、結果的に大学受験の一般入試が難化します。

 明治、青山、立教、中央、法政といった大学の偏差値が軒並み上がる中で、大学の附属校に入学して内部進学を目指すという選択肢は、保護者にとって非常に魅力的です。

 過酷な大学受験を経験するよりは精神的な負担が少なく、将来的なキャリア形成の観点からも附属校の価値は高まっています。

 千代田三番町のような学校は、そうした保護者のニーズを的確に捉えており、都心という立地も相まって、今後間違いなく人気が上昇していくと考えられます。

「今」気づいた家庭が得をする

 今回挙げた学校に共通しているのは、まだ多くの人によさが気づかれていないという点です。

 佼成学園は中位層への丁寧な教育と着実な実績の向上。関東学院は変革者である優秀な教員を中心とした急速な進学校化。

 開智所沢は広い環境と柔軟な入試スタイル。

 千代田三番町は都心における法政大学の系属校という新しい選択肢。

 いずれも今、人気が上がりきる前に、これらの学校のよさに気づいた受験生は、比較的入りやすい段階で受験できることになります。

 学校の人気は、気づく人が増えた瞬間に一気に動くものです。

 その瞬間の少し前にいることが、受験においては大きなアドバンテージになります。今がまさにそのタイミングではないかと私は思うのです。