共学校(2):開智所沢中等教育学校(埼玉県)

 開智所沢中等教育学校は、2024年4月に開校した若い学校です。

 すでに埼玉の中堅共学校として一定の存在感を示していますが、私はこの学校が5年後には埼玉の共学校として栄東に迫る最上位グループに入る可能性があると見ています。

 前提として、今の保護者の間には共学ブームがあります

 男女が同じ環境で学ぶことへの期待感が高まっており、これが共学校全体の人気を押し上げています。しかし都心の共学校は、どうしても校地が狭くなりがちです。

 渋谷教育学園渋谷(渋渋)や広尾学園のような共学校は、都心にあって、利便性こそ高いものの、グラウンドの広さという意味でハード面に制約があります。

 そこで、開智所沢の最大の武器が生きてきます。所沢という郊外で、広大な敷地を持ち、グラウンドが広い。運動が好きな生徒にとって、のびのびと体を動かせる環境は非常に魅力的です。

 その昔、渋渋や広尾学園などは「都会のど真ん中にあって、学校の立地として不利だ」と言われていました。

 しかし、あるときから、都心だからこその通いやすさが逆に保護者や受験生にとってメリットに映り、「いや、都心にある学校は便利でよいのでは」という価値観の転倒が起こりました(もちろん教育の質の高さが理解されたことは言わずもがなですが)。その結果、人気が急上昇したのです。

 開智所沢の場合はこの逆の発想の転換が考えられます。

 所沢というと「遠い」と感じる方もいるかもしれませんが、東京西部や北西部、たとえば、吉祥寺や練馬からは40分前後でアクセスできます。むしろ都心に出るより近いと感じる受験生もいるはずです。

 ベッドタウンとして人口が一定数いるエリアで、これまで東京の学校を選んでいた保護者や生徒が関東学院と同じく「都心まで行かなくてもこんなにいい学校が近くにある」と気づけば、一気に人気に火がつく日が遠からず来るだろうと予想しています。