1年は365日ありますので、「1日1個ずつ覚えれば、今の学年の漢字は1年で全部覚えられるよ」「1日3個ずつ覚えれば、小学校の漢字は1年で全部覚えられるね」という励ましの言葉をかけてあげましょう。

 将来、大学入試のために覚えるべき英単語の数と比べるとはるかに少ないのもポイントです。

(2)必要以上に練習をしている

 書ける漢字も書けない漢字も、同じように「○○回書く」ということをしていないでしょうか?

 学校や塾での指定がある場合はやむを得ないかもしれませんが、「覚える」のではなく「書く」ことが目的の苦痛をともなう作業になっている可能性があります。「書けば良い」というスタンスの学習では、当然頭の中に入っていきません。

 書ける漢字は少ない回数で、書けない漢字は「しっかりと覚えよう」という意識で3~5回書くだけでも高い学習効果があります。

 日常でよく見る漢字や画数の少ない漢字と、難しい漢字では、練習にメリハリがあって当然です。さらに難しい漢字は、しばらくたってからもう一度復習すると万全です。

(3)きれいに書かないと怒られる

 私立中学の説明会でよく言われる言葉は、「漢字はきれいに書くことよりも、丁寧に書きましょう」です。

 トメ、ハネ、はらい、そして画数など減点対象になってしまう部分が押さえられていれば大丈夫。あまり細かく大人が注意しすぎると、漢字練習そのものが嫌になってしまう可能性大です。

 また、きれいな字を書くことにこだわりすぎて、試験の時に答案が埋まらないということにもつながりかねません。

 どうしてもきれいに書かせたいのなら、まずは漢字が書けるようになる→覚えた漢字をきれいに書くようにする→スピードを意識するという順番を押さえさせるのが良いと思います。

漢字練習中は
声かけに要注意

 さらに重要なのは、子どもが勉強している時に「口出しをし過ぎない」ということです。

 目の前の漢字に集中しなくてはいけないのに、隣にいる大人の目線の方にエネルギーを割かれてしまうのが小学生の特徴です。

 集中せずに一度間違った漢字を覚えてしまうと、覚え直すのは二度手間となります。

 子どもが漢字練習をしている最中には、「ほら、姿勢が悪い」「何分かかっているの」「きれいに消しなさい」などと、やる気を削ぐような声かけをしないようにしたいものです。