困惑した表情で訴えかけるビジネスマン写真はイメージです Photo:PIXTA

「こんな雑用、なんで自分が」――そう感じながら仕事を引き受けたことがある人もいるだろう。ゲーム会社のアトラス、ザボディショップ、スターバックスジャパンのCEOを歴任した筆者は、成長が加速する人と、いつまでも同じ仕事を任され続ける人の分かれ目は、案外そんな場面にあるという。※本稿は、岩田松雄『新版「君にまかせたい」と言われる人になる51の考え方』(サンマーク出版)の一部を抜粋・編集したものです。

報告書とマニュアル作りが
成長を加速させた深い理由

 尊敬している上司・Fさんから命じられた仕事で、とても印象に残っているものがあります。それは、「報告書とマニュアル作り」です。

 例えば出張や視察に行ったりしたら、必ず報告書を書けと言われました。後から振り返ってみれば、それは私自身の勉強のためでした。報告書が何枚か溜まると、今度はそれを基にマニュアルを作れと言われるのです。

 私の報告書を読めば、部内の同僚たちも私の仕事を擬似体験でき、情報を共有できます。特に新人にとって、報告書やマニュアルを読むだけでとても勉強になります。

 何よりも、書いている私自身が、深く理解できるのです。よくいわれることですが、教えることは学ぶこと。まとめることというのは、誰かにそれを教えることです。報告書作りは、自分の理解を深めることにつながるのです。

 他にも、報告書を書くメリットがあります。報告書を書くことが前提になっていると、視察に行ったときに、細かく見るようになるのです。

 そうなると、「あれを聞いておかないと」「ここは写真をとっておこう」「もっと資料がないと報告書が埋まらないぞ」と、視察そのものが充実することになります。