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芸歴40年目を迎えた俳優・高嶋政伸氏(高ははしごだか)が初のエッセイ集『おつむの良い子は長居しない』を刊行した。数多くの映画やドラマに出演して着実にキャリアを積み上げてきた高嶋氏だが、本書からは、今なお新しい役を得るたびに役作りに多くの時間と労力を注いでいることが伝わってくる。なぜ、そこまで徹底して役と向き合うのか。高嶋氏に話を聞いた。(聞き手/ビデオジャーナリスト 長野 光)
役作りのために
やれることは全部やる
――1993年のテレビドラマ『天皇の料理番』では、宮内省(のちの宮内庁)の主厨長を務めた秋山徳蔵さんを演じ、2006年のドラマ『人生はフルコース』では、帝国ホテルのグランドシェフ村上信夫さんを演じられています。名料理人を演じる際は、役作りのために、書籍を読み込んだり、映像資料をたくさん見たり、可能であればご本人にも会いに行く、と書かれています。役作りのためにどのような努力をされているのですか?
僕はやれることは全部やると決めています。
お二人の役のオファーをいただいた段階で、どちらもすでに他界されていましたので、秋山徳蔵先生であれば、書物や文献を読んだりしましたが、やっぱり一番やったのは包丁の使い方の訓練でした。ペティナイフから牛刀まで、包丁を使いこなせるようになったと感じるまでひたすら練習を続けました。
――監督や演出などから「練習しておいて」と指示があったのですか?
それはありませんでした。でも、やらないと居心地が悪いというか、厨房にいる料理人としての居方(あり方)が分からないのです。







