それは「信頼感」。

 幼い顔(いわゆる童顔)をしていると、若くは見えますが、その反面、子どもっぽくて、何やら頼りがいがなさそうにも見えてしまうのです。その点、実際の年齢よりもずっと老けて見える人は、落ち着いて、成熟した大人の雰囲気を出すことができますし、人に信頼してもらいやすくなるのです。

 人に信頼されやすいということは、ビジネスシーンでも有利に働きます。お客さまにも、職場の人たちにも信頼されるということは、それだけビジネスチャンスも増えるということではありませんか。

収益の高い企業のCEOの
「顔」の特徴とは?

 米マサチューセッツ州にあるタフツ大学のニコラス・ルール氏は、2006年のフォーチュン500社の調査で、上位25社と、下位25社のCEOの顔写真を集め、その写真を100名の大学生に見せて印象を尋ねました。また、2005年の一年間の企業の収益も調べました。

 すると大学生たちに「成熟した大人顔」(ようするに老け顔)と評価されたCEOに率いられた企業ほど収益も高いということがわかりました。老け顔は「成功顔」だとも言えるのです。

 老け顔だからといって嘆く必要はまったくありません。むしろ「老け顔だからイイ!」という発想をしてみましょう。老けて見える人のほうが、頼りがいがあって、人に安心感を与え、仕事もやりやすくなるはずです。老け顔であることは、まことに素晴らしいことなのです。

 お客さまに信頼されやすいということは、それだけ営業やセールスもうまくいくでしょうし、職場ではリーダーをまかされる機会も増えるはず。損をすることより、明らかにトクをすることのほうが多いのですから、老け顔であることに誇りを持ちましょう。

顔写真の研究でわかった
「有能そう」な印象を与える顔とは?

 フィンランドにある、ヘルシンキ大学のパヌ・ポウトヴァーラ氏らはオンラインで募集した2772名を対象に面白い実験をしています。

 パヌ・ポウトヴァーラ氏らは、オンラインで募集した2772名を対象に、フィンランドで行われた2003年の国会議員選挙と2004年の市議会議員選挙の立候補者1785名(男性868名、女性917名)の顔写真を見てもらい、「童顔か、それとも大人びた顔か」といった印象と政治家としての評価との関係を調べました。