「地頭」を鍛えたいと思っても、今さら変えられないものと思われがちだ。だが、多くの社員を育成してきた東証プライム上場社長の木下勝寿氏は新刊『地頭スイッチ』で、「地頭はセンスではない。スイッチの押し方さえわかれば変えられる。AI時代になればなるほど『地頭』が重要になる」という。
そんな木下氏が考える「評価される人が無意識にやっている視座の上げ方」とは? ライターの照宮氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

なぜか評価される人が無意識にやっている視座の上げ方・ベスト1Photo: Adobe Stock

100日間、毎日投稿したら見えてきたこと

インスタグラムには100日投稿というものがある。
毎日欠かさず投稿を続けることで、発信力を鍛え、アカウントを伸ばすためのものだ。
最近では、「100日後に◯◯になる」というストーリー型コンテンツも多い。

知人も、「自分を知ってもらう」という名目で、100日投稿にチャレンジしていた。
でも、その先に何かサービスがあるわけではなく、投稿すること自体が目的のようだった。

100日が経ち、フォロワーは少しだけ増えていた。そして100日目の投稿には「やりきった!」という言葉があったが、労力に見合ったものなのかは疑問だった。

評価される人が無意識にやっている視座の上げ方とは?

成功の再現性を徹底的に追求してきた木下勝寿氏は、新刊『地頭スイッチ』の中でこう述べている。

目の前の作業目的を「何のために?」と問い直し、さらにその目的に対して「何のために?」と問い続ける。このプロセスこそ、視座を上げるという行為。
――『地頭スイッチ』より

100日投稿の目的は何だったのか。
「自分を知ってもらう」ことがゴールなら、その先に何があるのか。
本来なら、認知が広がった先にサービスがあり、売上があるはずだ。
しかし彼女の100日間に、その上位の目的につながる動きは何もなかった。

「やりきった」は確かな事実だ。
でも手段をやりきっただけで、上位の目的には近づけていない。目的をさかのぼる習慣がなければ、どれだけ行動量を積み上げても、それは努力の空回りになる。

努力が成果につながるコツ

これは決して他人事ではない。
会議を増やすことも、資料を丁寧に仕上げることも、目的をさかのぼる習慣がなければ同じことが起きてしまう。
施策の数を増やす前に、その施策が何のための手段なのかを問い直す。その一手間が、努力を成果につなげるかどうかの分岐点になる。本書を読んで視座の上げ方を学べたことは大きい。