タクシーで「わざと遠回りする運転手」を
一発で見抜く質問

 現役ドライバーの実感として言えるのは、信頼できる同業者に共通しているのは「乗客に説明する習慣」があることだ。

 渋滞情報を先読みして別ルートを選ぶ際、黙って走るのではなく、「この先は混んでいるので、少し迂回しますね」と一言添える。この一言があるかないかで、乗客側の受け取り方はガラッと変わる。

 何も言われなければ「勝手に遠回りされた」という不信感につながるが、事前に説明されれば「気を利かせてくれた」という安心感に変わるのだ。

 利用者側の視点に立てば、この説明こそがドライバーの信頼性を見分けるポイントであり、「納得できる料金」と「納得できない料金」を左右する最大の要素だと言えるだろう。

 また、客の乗車直後に行き先を確認し、目的地までの希望ルートを確認してくれるかも「信頼できる・できない」を見分ける基準となる。

 渋滞や工事現場に当たった際にひとこと断りを入れてくれるか、メーターの数字が上がるタイミングで不自然な焦りが見えないかも、利用者にとってわかりやすい目安になる。

 ただし、いくら説明や声かけを受けても、乗車中に「本当にこのルートでいいの?」とモヤモヤする場合もあるだろう。「気まずくなるから指摘しづらい」と、不満を抑えて乗り続ける利用者も多いようだ。

 この点について、筆者の見解をお伝えしよう。ドライバーに何か疑問を抱いたら、その場で「このルートで合っていますか」と声をかけるのが、信頼性を確認するためのシンプルで確実な方法だ。

 信頼できるドライバーは尋ねられれば普通に説明するし、やましいことがなければ丁寧に答えてくれるはずだ。

 答えに納得がいかない場合は、降車後にタクシー会社に連絡するか、東京都内であればタクシーセンターに問い合わせれば、走行記録をもとに確認してもらうことができる。