「タクシーでモメる客」が無意識に言っている
あるある地雷ワード
現代のタクシー会社はGPSの記録を残しているため、「言った言わない」ではなく、客観的なデータに基づいてルート選択の妥当性を判断してもらえる。領収書やレシートには乗務員番号や車両番号が記載されているので、問い合わせの際にはそれを伝えるとスムーズだ。
ドライバー目線で少し厄介なのは、ドライバー側が目的地までの大まかなルートを確認・説明した際に、乗客から「お任せします」と言われるケースだ。
前編で述べた通り、筆者は乗客から「完全に遠回りでしょ」と不満をぶつけられたことがある。この乗客をはじめ、ルートを確認・説明した際に「お任せします」と答えた人に限って、ドライバーが選んだルートに疑念を抱きやすいというのが現場の実感だ。
任せると言われたので走り出したところ、いつの間にか後部座席で地図アプリを片手にルートを検証され、遠回りを疑われるというのはよくある話だ。
確かにタクシー業界には、経験の浅いドライバーや、担当エリア外で土地勘に乏しいドライバーが一定数存在する。彼らに不信感を持った乗客が、「プロなのだから知っていて当然」と指摘するのは理解できる。
だが、経験豊富なドライバーも含め、コンピューターのように「日本全国のあらゆる道を網羅している運転手」など、現実にはほとんど存在しない。
もちろん私たちも信頼を得られるよう努力するが、希望のルートや「あまり知られていない近道」があるなら、乗車時のルート確認の際に教えてほしい。そのコミュニケーションを避けて「お任せ」するのであれば、最後までこちらの判断に一任してほしい。それがドライバーの偽らざる本音だ。







