米軍コミュニティー向けメディア「Stars and Stripes」の読者コメントには、「私はいつもここ(ココイチ)で食事をしていますが、辛さのレベルがどんどん上がっていくのが気に入っています!」といった声が寄せられている。
どこまで上のレベルを平然と食べられるか。それが兵士の度胸とタフさを測る、一つの遊びにもなっているようだ。
米国のインターネット掲示板「Something Awful」には、沖縄駐留経験者とみられるこんな書き込みがある。
「海兵隊員と一緒に行くと、みんなレベル10を注文して、『平気だ』『最高だ』と強がり合うんだ。顔は真っ赤、涙、鼻水、汗が出て、水をがぶ飲み。それが最高に面白かったよ」
ココイチの「フードマウンテン」がすごい
10辛は「大半が挑戦済み」
米国発の掲示板サイト「Reddit」には、「Sailors, Soldiers, Marines…(水兵や兵士、海兵隊員ならわかるはず)」と題した投稿もある。投稿者は、酒を飲んだ後には友人が決まって注文していた組み合わせを「フードマウンテン(Food Mountain)」と呼び、次のように紹介している。
「ご飯500グラム、辛さレベル10、オムレツ、ウズラの卵、チーズ、ガーリック、チキンカツをダブルで、そしてマグカップのコーヒー」
米軍向け公式放送「AFN (American Forces Network)三沢」は、ココイチの「10辛」に挑戦する8分超の動画まで制作している。
紹介文には「ココイチの10辛に挑戦したことはありますか?AFN三沢ではスタッフの大半が挑戦済みです」と書かれており、基地コミュニティーではもっとも辛い「10辛」へのチャレンジが一種の娯楽として親しまれている様子がうかがえる。
10辛を選び、汗だくになり、口の中を焼かれ、それでも完食する。その姿を仲間が囃(はや)し立て、笑い、称(たた)える。
これ見よがしに最上級を頼んで武勇伝を作ろうとする者もいれば、無理を悟って素直に番手を下げる者もいる。その駆け引きすら一つの遊びだ。痛みを分かち合い、それを共に乗り越える経験が、言葉の通じない異国で部隊の結束を固めていく。
一皿のカレーが、孤独を感じることもある駐留生活の中で、仲間と繋がるための通過儀礼へと姿を変えるのだろう。
米軍が重視する
「共に食べる」ことの効用
そして、この「共に食べる」ことの力を、米軍も重視している。米陸軍の公式サイト「Army.mil」に掲載された記事「Food Connects Us」は、食卓を共にすることが任務への即応性を高め、戦友との絆を育むとはっきり説く。







