遠方の親を見守る!
高齢者向けスマートウォッチの選択肢

 前述の選び方のポイントを踏まえ、見守り用途で選択肢となる代表的な3機種を紹介する。

1.Apple Watch SE 3――iPhoneユーザーの親に

 親がiPhoneを使用している場合、まず候補になるのがApple Watch SE 3だ。現行のエントリーモデルながら、転倒検出、緊急SOS、服薬リマインダーなど、高齢者の見守りに役立つ基本機能を備えている。

 とくに使いやすいのは、家族のiPhoneから設定や共有をサポートしやすい点だ。緊急時の連絡先や通知先は、iPhoneの「ヘルスケア」アプリにある「メディカルID」から設定できる。また、モバイル通信対応のApple Watchであれば、親がiPhoneを持っていなくても「ファミリー共有」によって別の家族がApple Watchの設定などを管理できるため、導入時のハードルも低い。

 画面はスクエア型で、通知や文字が比較的見やすい。高齢者が毎日使い続けるスマートウォッチとしてバランスの良いモデルといえる。

2.Google Pixel Watch 4 ――Androidユーザーの親に

 親がAndroidスマートフォンを使っているなら、選択肢として挙げられるのがGoogle Pixel Watch 4だ。転倒検出、緊急通報、不規則な心拍の通知、安全確認機能(設定時間に応答がないと現在地を緊急連絡先に共有)など、健康管理機能や見守り機能を備えている。

 丸型のディスプレイは、スクエア型に比べて表示できる情報量が限られる場合もあるが、画面は明るく視認性も高めだ。また、腕時計感覚で身に着けやすく、初めてスマートウォッチを取り入れる高齢者でも腕時計感覚で身に着けやすいデザインだ。

3.HUAWEI WATCH D2――血圧管理を重視したい親に

 日常的に血圧をはかる習慣があるなら、HUAWEI WATCH D2も候補になる。血圧測定用のセンサーやカフ機構(血圧計の腕帯部分)が本体とバンドに一体化されているのが特徴だ。日本で管理医療機器認証を受けた血圧測定機能を備えており、手首で血圧測定が手軽にできるうえ、一日の中での血圧の推移も確認しやすい。

 また、転倒検知機能のほか、血圧測定、心電図、睡眠モニタリングなどを搭載している。iOSとAndroidの両方に対応しているため、親や家族が使っているスマートフォンの種類を問わず導入しやすい。

 ただし、血圧測定機能を搭載した分、一般的なスマートウォッチよりもやや重量があるため、本人が試着した上で、毎日つけ続けられるかを確認する工程は必須だ。また、スマートウォッチは医療機器の代替ではなく、あくまでも日常的な健康管理の補助ツールとしての導入が前提だ。