第三のビールが市民権を得るようになった2010年代以降、通常の飲み放題コースでは原価が高いビールが飲み放題メニューから外され(ビールが入っているのは、プレミアム飲み放題として1000円ぐらい高くなる)、庶民は第三のビールかハイボール、チューハイをひたすら飲み放題で注文することになりました。

 この場合、正直、酒飲みのひとたちから見ればビール類よりもハイボールやチューハイのほう方がおいしく酔えます。その体験がコンビニで買って自宅で飲むアルコールにも反映するようになります。

 こうしたトレンドからわかるとおり、この10年でハイボールやチューハイなどのRTDが急速に市場を席捲するようになってきたのです。

 そして、ここが面白いところですが、この秋から通常の飲み放題メニューにはビールが含まれるようになりそうなのです。居酒屋での体験としてはハイボールやチューハイを注文するか、それとも金麦、本麒麟、クリアアサヒを注文するかを顧客が選べるようになるのです。

 つまり、ここがかつての第三のビールのブランドが盛り返せるかどうかの最大の山場です。

 ビールに戻った金麦、本麒麟、クリアアサヒを飲んでみて、あらためて、「やっぱりビールはおいしいな」と消費者が再認識すれば金麦、本麒麟、クリアアサヒの勝ちです。

 そうではなく、「やはりハイボールの方が手軽だし酔えるね」と思われたら旧第三のビールの負け。

 つまりこの秋に起きるビール戦争は、新たにビールになる製品と缶チューハイ、ハイボール缶との戦いなのです。

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