また、毎年5月の「ザよこはまパレード」、6月の「横浜開港祭」の時期には、限定記念デザインの掛け紙に切り替える取り組みを続けている。ただし、あくまでも地元行事への協賛であり、弁当の中身は一切変えない。
横浜スタジアム内で通年販売される野球ボールが描かれたパッケージ版も、「中身は同じです」と高井氏は断言する。なお、神奈川で製造されるシウマイ弁当にだけパッケージに紐がかけられているのは有名だろう。
さらに、経木を使った折り箱も発売当初から変わっていない。
「シウマイ弁当が誕生した当時は、木の弁当箱はわりと一般的で、そこまで珍しくはなかったようです。当社は冷めてもおいしい弁当であることにずっとこだわりを持っているため、経木の弁当箱を使い続けていて、それが今では大きな特色になっています」と高井氏は話す。
地方都市、そして海外へ
飛び出すシウマイ
シウマイ弁当に関しては、JR横浜駅中央改札前の店舗が同社最大の売り場で、平日で一日に350個ほど、休日には1000個近くのシウマイ弁当が売れることもある。
「運が良ければ温かいお弁当が手に入るかもしれないです」と高井氏。1日に何度も本社工場から直接補充されるため、タイミングによっては作り立てに出合えることもあるそうだ。
最大の売り場である横浜駅中央店 Photo by M.F.
なお、シウマイ弁当や「昔ながらのシウマイ」などは消費期限が短いため、販売エリアは今も神奈川近辺にとどまる。しかし、販路そのものは時代とともに広がってきた。
コロナ禍で駅の人通りが激減した際には、大きな道路沿いに構えるロードサイド店舗を増やす対応をとった。それによって、「これまで駅売店では購入されていなかったお客さまへのアプローチもかなり増えてきました」と高井氏は手応えを感じている。店舗スペースの大小合わせて約20店舗を展開している。







