ダブル連結トラック活用で長距離輸送をモーダルシフト

 同社は環境目標において27年末までに自社配送分の物流全体でCO2排出量を30%削減する定量目標を掲げ、共同配送やモーダルシフトを推進している。

 モーダルシフトは2000年代初頭から取り組みを開始。21年からはさらに本格化させ、現在では半導体製造装置の国内長距離輸送について100%をモーダルシフトしている。

 特に、福岡~大阪間での海上モーダルシフトでは、21mのダブル連結トラックを活用。運行車両台数を削減することで、CO2排出量を約4割削減したほか、約5割の省人化にも成功した。

 今後は、関東~大阪間の海上モーダルシフトにもダブル連結トラックの活用を予定。25mダブル連結トラックの採用も検討するほか、トレーラを切り離すことで物量や届け先に応じた柔軟な体制を構築する方針だ。

 村冨氏はモーダルシフトにあたってはリードタイムの維持を重視するとし、「福岡~大阪間の海上モーダルでは陸送の工程と船の発着タイミングがうまくマッチし、リードタイムを維持できた。完成品輸送では鉄道などの利用はハードルが高いが、生産工程など輸送する資材や納品先の状況に応じて、最適な輸送方法を選択していく」と話す。

 八木氏は環境面での取り組みについて、「当社はモーダルシフトやEV車両の採用など、環境面の取り組みを幅広く行っており、個々の取り組みをこれ以上強化することは難しい」と明かす。そのうえで、「今後はマルチパスウェイという考え方を強化し、ひとつの取り組みに依存しない多角的な環境対応を進めていく」と強調する。

 さらなる環境負荷削減のため、昨年から物流関連の取引先に対して環境活動に関する方針やビジョンを共有する「TEL E-COMPASS Logistics & Facility Day」を開催し、新たなアイデアの創出を推進している。

東京エレクトロンが大型半導体装置の梱包で採用した「意外なモノ」とは?モーダルシフトにダブル連結トラックを採用 画像:カーゴニュース