従って、「原価を考えずに仕事をする→原価が上がる→利益が出ない」ということになります。
まず、原価はかかった費用なので、費用の分類と明細を会社の中で決めて集計することが必要になります。費用の分類を費目といいます。この費目ごとに集計したものが原価です。
商品原価の構成(筆者作成)
図の素材費、労務費、償却費、稼働費、補助部品費が費目です。この費目については業種によって考え方が異なります。その会社が使いやすいように決めるので、会社ごとに違いが出ます。本書では一般的に使用される費目の分類や集計方法で原価を説明したり計算したりしています。
図の例では売値が1500円なので、原価の合計が1000円の場合、「利益=売値(1500円)-原価(1000円)」となり、利益は500円です。ここで、注意しなければならないことがあります。本当に原価が正しく把握されているのか、費目またはかかった費用が抜け落ちていないか、費目ごとにかかった費用が計上されているか、といったことです。
これらの費用を適切に把握しないと、利益を正しく把握することができません。また、ある時期は特売で10%値引きしたといった変動があるので、売値も適切に把握する必要があります。
こうした売値や原価の実績を把握した原価を実績原価といいます。実際の売値や実績の原価は日々変動します。実績原価は下記の式になります。
実績利益=実績売値-実績原価
実績原価の費目のうち償却費についてですが、例えば、プレス用金型(プレス型)や樹脂用金型(樹脂型)は商品モデルを生産している期間は使用しますが、財務会計上では型の償却費は2年で償却し、3年度からはゼロにします。内製部品は3年目から型償却費の分、低くなります。







