賛否渦巻くNHK特番にトヨタ有力OBが口にした「皮肉なひとこと」トヨタ自動車の豊田章男会長 Photo:NurPhoto/gettyimages

世界の新車販売はトヨタ1強が続いているが、内部では何が起きているのだろうか?賛否両論あるNHK特番をフックに、長年のライバルだった独VWと比較し、トヨタの「勝ち筋」とは何か考えてみたい。(佃モビリティ総研代表 佃 義夫)

「NHKがトヨタに忖度している」
密着特番に辛辣な意見も出たが…

 7月19日に放映されたNHKスペシャル「インサイド・トヨタ」という番組が、いい意味でも悪い意味でも話題を呼んでいる。トヨタ自動車の代表車種「カローラ」の次世代モデル開発現場に長期潜入し、豊田章男会長のロングインタビューも含めた、50分の特番だ。

 番組へのポジティブな意見としては、「世界覇者のトヨタの現場を映しているのは貴重」「トヨタが何を感じ、何を求めているか、よくわかった」「日本の自動車産業の重要性を伝え、ものづくりの情熱を感じさせる内容」などと評価されている。

 一方で、ネガティブな感想も主にネット上で散見される。NHKが特定企業に焦点を当てるのは「公共性に懸念がある」との指摘や、「NHKがトヨタに忖度している」といった辛辣な意見も出ているほどだ。

 あるトヨタ有力OBは「開発の『奥の院』まで、よく取材させたね」などとリアルな感想を述べていた。