結婚生活が長くなってくると、いちいち相手の気持ちを読もうともしませんので、正しく見抜くことができなくなってしまうのです。

 自分ではそれなりにうまくやっているつもりだったのに、定年を迎えていきなり妻から離婚を切り出され、パニックになる男性は少なくありません。自分の妻がそれまでずっと我慢しつづけてきたことを何十年もわからなかったのです。

熟年離婚を避けるために
必要な心構えとは

 厚生労働省が人口動態統計を元に集計したところ、2020年に離婚した夫婦のうち、20年以上同居した「熟年離婚」の割合は21.5%となり、1945年以降で過去最高になったそうです。

 何十年も連れ添ってきたのに、どうして熟年離婚するのだろうと首をひねる人もいるでしょうが、付き合いが長くなるほど相手の気持ちに配慮しなくなるということを考えると、特に驚くようなことでもありません。

 定年を迎えて、いきなり離婚を切り出されないためにはどうすればいいのでしょうか。

 簡単な話で、どれほど付き合いが長くなっても、初めて出会ったときと同じような気持ち、すなわち、「親しき仲にも礼儀あり」の心構えで接するようにすればいいのです。

「私の発言で、相手は気分を害したりしないだろうか?」

「きちんと敬意を持って過ごせているのだろうか?」

「相手が喜ぶようなことをしてあげたり、言ってあげたりしているだろうか?」

 こういう心構えで接するようにすれば、おかしな接し方をしないでしょうし、熟年離婚の心配もせずに済みます。

人間の本音は
「顔の左半分」に出る

 私たちの顔は、中心で左右に分けると、きれいな左右対称にはなりません。それなりに左右対称には見えますが、微妙に細かいところで違っているのが普通です。

 私たちの感情は、顔によく表れるのですが、特に「顔の左半分」(相手に向かって右側)のほうに大きく表現されます。

 つまり、相手の顔を観察するのなら特に左半分に集中したほうが、相手の考えていることも読みやすくなるのです。