Z世代が嫌悪する「嘘」
中傷動画疑惑で露呈した闇
Z世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社の「Z世代の情報信頼度についての実態調査」によれば、Z世代の81%が「#PR・広告」表記に警戒感を抱いており、SNSの「企業案件」に対して非常にシビアな目を向けている。一方で、情報に求めるのは「嘘や誇張のない、客観的な事実」(35%)がトップになっている。
自民党総裁選や衆院選の時に大量にあふれていた「高市称賛動画」や「立憲民主議員ディスり動画」の中に、もしかしたら「企業案件」ならぬ「高市事務所案件」が含まれていたかもしれない――。情報リテラシーの高いZ世代がそんな疑惑を耳にしたら、どう感じるだろうか。
「嘘や誇張のない、客観的な事実」を求めているZ世代からすれば、かなりガッカリするのではないか。そして、大量のTikTokによって後押しされていた「高市ブーム」自体を懐疑的に見るようになるのではないか。
そのようにZ世代が高市首相に対して「あれ? なんか思っていた人と違うかも」と不信感を募らせていたところに、トドメを刺したのが3の「男尊女卑・時代錯誤イメージによる失望」だ。
カンのいい方はお気づきだろうが、旧宮家の男系男子を皇族にする皇室典範改正のことだ。
今回の改正のベースとなった「男系天皇」という考え方については賛否両論あり、各社の世論調査でもその評価は拮抗している。
一方で、国民が圧倒的に理解を示しているのは「女性天皇」だ。例えば、日本経済新聞社とテレビ東京が7月24~26日に実施した世論調査でも「女性天皇を認めるべきだ」との回答は84%で、「女系天皇」を含めた容認派も59%を超えた。
「そんなことでは2600年続く世界最古の皇統を守れない」とか「初代天皇から引き継いでいるY染色体が途絶えてしまう」という保守派の皆さんの怒りの声が聞こえてきそうだが、残念ながら「象徴天皇」なのだから、公務を頑張ってくださっている愛子さまや佳子さまのような女性皇族が「国民統合のシンボル」でもいいのではないかという国民が多数派なのだ。







