CAは専門職でつぶしが効かない?
内定蹴って商社やコンサルも

 さらに、昔だったら考えられなかった異変も起きているという。最近の学生は給料面を重視する人も多いため、商社の内定をもらったから大手エアラインの内定を蹴るといったパターンも出ているそうなのだ。恐らく学生の中で「CAは専門職でつぶしが効かない」と考える人が昔よりも増え、将来を長い目で見た際に、他の業界の方が魅力的だと判断する人もいるのだろう。

「CAに求められる語学が堪能でホスピタリティが高く、ストレス耐性もある学生は、総合商社、IT、コンサル、大手ホテルなどからも引く手あまた。エアライン側も優秀な学生を取られまいと、インターンシップからの早期選考ルートを設けるなど激しい人材争奪戦が繰り広げられている」(本城編集長)

 航空会社は学生を選ぶ立場であると同時に、優秀な学生から選ばれる立場にもなっているのだ。

 今回の取材で見えてきたのは、CAという職業の価値観が大きく変化しているという事実である。ANAとJALは大量採用を続けているが、求めているのは昔ながらの接客要員ではない。英語力や立ち振る舞いはもちろん重要だが、最終的に評価されるのは、自分の頭で考え、周囲を見ながら行動できる人だ。

 CAは空を飛び回る華やかな職業であり、数百人の命を預かる保安要員でもあり、世界中の乗客と向き合うプロフェッショナルと言えるだろう。

>>中編『ANA・JALのCAに受かる人は何が違う?内定者の共通点と「CA就活に強い大学」の実名』

>>後編『英語力でも接客経験でもない…ANA・JALのCA採用、受かる人と落ちる人の決定的な違い』

ANAとJALで約80万円差、CAの平均年収が高いのはどっち?「憧れの職業」に起きた異変JALの国際線専用エアバスA350-1000 Photo by Koji Kitajima
ANAとJALで約80万円差、CAの平均年収が高いのはどっち?「憧れの職業」に起きた異変ANAの国際線専用ボーイング787-10 Photo by Koji Kitajima