ANA・JALのCAに受かる人と
落ちる人の決定的な違い
かつてCA採用試験の合格倍率は「100倍近い」とも言われた。現在は少子化の影響もあって、数字上の倍率は下がっている。しかし、「以前よりチャンスが広がっているのは事実ですが、評価基準が下がったわけではありません」(本城編集長)。
では、実際の合格者にはどのような共通点があるのか。イカロス・アカデミーの藤井平スクールディレクターは「面接が終わった直後に『楽しかったです』と笑顔の人は、だいたい受かっています」「合格する人は、待合室にいた受験生の行動や面接官の反応を驚くほどよく覚えています」と明かす。
要するに、ANA・JALの内定を勝ち取る人は、想定外の質問にも自分の言葉で答えられる人だ。機内ではトラブルや緊急対応など予測できない事態が発生する。臨機応変に対処できるか、周囲を見渡す観察力があるかなどを、面接における対話力で見極めているのである。
不合格者に多いのは、準備した回答を暗記し、一方的に発表してしまうケースだという。そのため、イカロス・スクールでも、「宝塚風の面接指導はしない」そうだ。
実はCAスクールの中には、「俳優養成所ですか?」と見間違えるような、両手をお腹の前に添えて、大声で発声するように指導する教室もあるようだが、今どきそれはナンセンス。美しい立ち居振る舞いを徹底的に訓練して披露するよりも、等身大で面接に挑み自分の言葉で話す人のほうが、合格につながりやすいという。
また、英語力は目安としてTOEIC600点程度が基準となる。しかし、高得点だけで内定が決まるわけではない。
「実際に外国人旅客とコミュニケーションを取れるか。緊急時の案内では、英語力だけでなく冷静な判断力も求められます。語学は重要な武器ではありますが、それだけでは不十分」(藤井ディレクター)
かつてCA採用には厳しい身長制限が存在した。しかし現在、日系キャリアでは明確な身長基準を設けていない。一方、外資系キャリアでは大型機の手荷物収納棚にも手が届くか、アームリーチ検査(裸足で手を上に伸ばした長さなど)が厳格な会社もある。







