情報が多い現代ほど難しい…仕事で人と向き合うとき、大切にすべきこと『風、薫る』第63回より 写真提供:NHK

「自分のことは二の次」に
朝ドラ出演で生まれた変化

――朝ドラはこれまでのお仕事と違うところがありますか。

『仮面ライダー エグゼイド』でデビューして10年たちました。その間、前半5年間は主に映像を、その後の5年は、主に舞台で活動していました。

 今年、夜ドラと朝ドラの2作、NHKのドラマに出演させていただいたとき、舞台を経験していてよかったと感じました。リハーサルをやったうえで、シーンの頭から最後まで複数のカメラで長回しで、いろいろなアングルを一気に撮ることが多く、それはまるで舞台をやっているような感覚なんです。

――朝ドラで得た経験が今後の仕事に生きそうでしょうか。

 この5年間、舞台で特訓して、いろいろなものに出合い、探究心を持って歩んできた。その結果、デビューして10年目にこの朝ドラに出合えたことに意味があると思っています。

 これまでは、演じるとき台本とにらめっこしながら、こうしたらうまく見えるかなとか、こうしたらかっこいいかなとか、自分中心に考えていました。ところが朝ドラでは、朝ドラを見る人が多いということもあって、自分のことは二の次で、視聴者の方々が何を求めているか、大きな目線で台本を読んで撮影に臨むようになりました。

 この経験を今後も生かして、視聴者の目線に立って、自分もいち視聴者と思いながら演じることを生かしていきたいなというふうに思います。そういう意味では、SNSでのおばあちゃん世代からのメッセージもありがたいです。これからも全国のおじいちゃん、おばあちゃんを喜ばせたいと思います。