候補3は、本棚でつくる「閉じない空間」だ。完全な壁で仕切るのではなく、本棚や低い収納で視線だけを遮る。

本棚でつくる「閉じない空間」(1)候補3本棚でつくる閉じない空間 画像:筆者作成
本棚でつくる「閉じない空間」(2)候補3本棚でつくる閉じない空間 画像:筆者作成
本棚でつくる「閉じない空間」(3)候補3本棚でつくる閉じない空間 画像:筆者作成

 大切なのは、空間そのものを閉じることではなく、「視線を仕切る」ことで「安全地帯」をつくることである。

Aさん宅の変化【ビフォーアフター】

 Aさん宅では候補1の方法で、リビングの窓際に子どもの居場所をつくった。

ビフォーアフターAさん宅ビフォーアフター 画像:筆者作成

 これにより、子どもは自分の部屋にこもりきりになることなく、リビングの窓際で外を眺めながらぼんやり過ごしたり、読書をしたりするようになったという。

 親は余計な心配をせずに済み、子どもは「常に親に見られている」という圧迫感から解放された。同じ部屋にいながら、互いに視線を外せる場所ができたことで、家庭内のピリピリとした空気が和らいだのだ。