戸建てなら、和室や2階ホールが有効
戸建て住宅であれば、マンションとは異なる選択肢がある。候補1は、リビング横の和室だ。
戸建てならリビング横の和室 画像:筆者作成
和室を完全な子ども部屋にするのではく、引き戸の開閉によって家族との距離を調整できる「子どもの居場所」にする。全部閉めればひとりになれるし、少し開ければ家族の気配を感じられる。子ども自身が「開閉の度合い」を選択できることに意味がある。
また、和室にどのような家具を置きどのような空間にするかの決定権も、子どもに任せよう。そのために、和室が物置化している場合は真っ先に片付けたい。畳が古い場合は、カビ・ダニに強く断熱性の高い「化学畳」に新調するのもいい。
候補2は、2階ホール。特に窓がある2階ホールなら、その窓辺にひとり掛けソファ、小さなサイドテーブル、小さな本棚を置くだけでも、十分くつろげる場所になる。大がかりな造作工事は必要ない。窓から外を眺めながら、本を読んだり、何もせず過ごしたりする。
戸建てなら2階ホール 画像:筆者作成
戸建てなら2階ホール 画像:筆者作成
リビングからは少し離れているけれど、自室ほど閉じた場所ではない。この「中間の距離」が、子どもの居場所にはちょうどいい。
「秘密基地」にすればいいわけではない
注意したいのは、狭くて囲われた場所ならどこでも第三の居場所になるわけではないことだ。特に、クローゼットや押し入れを秘密基地のような個室として使うことは勧めない。
収納空間は、人が長時間過ごすことを前提につくられていない。換気が不足しやすく、湿気がこもり、カビやダニが生じる可能性がある。採光や温度管理の面でも適しているとは言いにくい。内装材の化学物質発散に関する基準(F☆☆☆☆など)の配慮がなされていない場合があり、健康上の影響が懸念される。
また、背の高い本棚や大型家具のすぐそばも避けたい。地震時の転倒や落下の危険がある。
他に、テレビの音が直接響く場所、エアコンの風が当たり続ける場所、強い照明が目に入る場所なども避けたい。
第三の居場所は、家具を置けば完成するわけではない。音、光、温度、視線まで含めて「落ち着ける場所」にすることが大切だ。







