50メートルプール8個分!
高輪ゲートウェイを支える「巨大な蓄熱槽」
高輪ゲートウェイシティのエネルギーマネジメントを支えるもうひとつの柱が熱供給だ。地域熱供給自体は大規模都市開発で広く用いられているが、最大の特徴はTHE LINKPILLAR2の地下、地域冷暖房プラントに設置した国内最大級の蓄熱槽だ。縦29メートル、横49メートル、深さ21メートル、50メートルプール8個分(2万500立方メートル)の水を4区画に分けてためることができる。
蓄熱槽に冷水・温水を送る冷温水機(筆者撮影)
地域冷暖房とは、高効率ターボヒートポンプやCGSの排熱を利用した冷温水発生器で、作った冷水と温水を需要に応じて各ビルに放出することで冷暖房を行うシステムだ。蓄熱槽を活用すれば需要変動にあわせて熱源機器の出力を細かく調整する必要がなくなり、もっとも効率のよい運転を行うことができる。また、蓄熱槽の大量の水は、災害時の一時滞在施設のトイレや消防揚水として供給する。
電力や冷水・温水をプラントから高輪ゲートウェイシティ全体に送り出すのが、地下約10メートルに設置した高さ約8メートル、幅約5メートルの地下トンネル(洞道)だ。上段は特別高圧電気、高圧電気、通信ケーブル、下段は冷水・温水(中温水)を送るパイプが設置されている。
電力・情報・熱供給を収容する洞道(下段)(筆者撮影)
現地を見て驚いたのは、さまざまな種類の冷温水機、ボイラー、ポンプが設置されていることだ。実験場だけにあえて多様な機器を設置したのかと思ったが、担当者に聞いてみると、これがエネルギーマネジメントのキモという。
温水が多く必要な時、冷水が多く必要な時、ほとんど使わない時など、熱源の需要は時間、天候、季節によって変動がある。これらに最も効率的に運転できるよう、一定出力で運転するのが得意な機器、出力変動が得意な機器など、それぞれ特性の異なる5種類の熱源器を組み合わせているのだ。







