地元の人間にお金が落ちやすく
むしろ好ましい状況では

「外国人のお客さんの申し込みは、むしろ増えたね」「中国人ダイバーは中国人インストラクターに依頼するのが多いんだけど、今は欧米とか韓国からのダイバーが、自分のような沖縄在住の日本人インストラクターに申し込んでくれるから」とのこと。

 沖縄県を訪れる外国人客を国籍別で見ると、最も多いのが台湾、次いで韓国であり、タイやシンガポールなどからの観光客も増えたことで、2025年の観光収入は初めて1兆円を超えるまでに成長している。

 来年3月にはユナイテッド航空の那覇~サンフランシスコ線が開設予定など、今後も中国以外の外国人観光客の増加が見込まれる。ダイビング業者が明かしたように、地元の人間にお金が落ちやすくなったなら、むしろ好ましい状況ではないだろうか。

 こうした傾向は沖縄以外でも見られる。例えば北海道では、今冬からエア・カナダの新千歳~バンクーバー便が開設される。地方の観光地が、中国以外からの直行便を増やすことで、インバウンドをますます増やそうとしている。

 訪日渡航を制限することで日本に打撃を与える中国側の狙いがあったのなら、それは完全に外れたといえるだろう。訪日客は、韓国や台湾、欧米など他の国や地域から増えたことで穴埋めできている。

 一方、中国政府は出国制限を9月15日からさらに厳しくするので、ますます中国人観光客が日本に訪れることは難しくなる。図解で示した経済損失は膨らむ可能性もある。中国側の「自滅」ともいうべき状況は当分続くことになりそうだ。