パッと見ただけでは分からない
中古車が「安くなる理由」

 具体的には、事故による修理歴や、その他の大きな修理歴、水没歴があるかもしれません(過去の整備記録などから分かることがあります)。よく見てみると、外装に細かい傷がついていたり、変色していたりする場合もあるでしょう。

 外から見ただけでは分からなくても、実は内装が汚れていることや、タバコなどのニオイが消えずに残っていることもあります。

 意外と要注意なのがエアコン内部のカビです。前のオーナーがあまりクルマに乗らず、ガレージや駐車場に置きっぱなしにしていた場合は、フィルターの手入れが行き届かず、エアコン内部にカビが発生している可能性があります。中古車店で気になるクルマがあれば、実際にエアコンを作動させて、嫌な臭いがしないかどうかを確認しましょう。

 一見するときれいでも、中身がきちんと整備されていないパターンは他にもあります。法的には問題ないものの、前のオーナーが車検以外の点検・メンテナンスを行わず、最低限の整備で済ませていたような場合です。

 新車登録から3~5年程度で売りに出された中古車と比べると、いわゆる“10年落ち”のクルマなどでは、整備の頻度がコンディションに大きく影響します。

 特に、前のオーナーが油脂関係のメンテナンスをおろそかにしていると、後々の大きなトラブルの原因となります。このようなクルマを買ってしまうと、前のオーナーが先送りにした整備費用を後から負担することになりますから、たとえ価格が安く、走行距離が少なくても要注意です。

 目に見えないコンディション不良に気付くには、「整備記録簿」を確認して、過去のメンテナンスの頻度をチェックすることが大切です。

 整備記録簿とはその名の通り、過去の法的点検や、その他の整備・修理内容などが記録された書類です。基本的には中古車店がクルマを買い取った際、前のオーナーから譲り受けて保管していますが、中には整備記録簿がないケースも存在します。

 整備記録簿がない中古車は、過去のメンテナンス状況を確認しにくいため、信用して購入してよいか、慎重に判断した方がいいと筆者は考えます。整備記録簿を見せてもらえないのであれば、多少お得でも「買うと損をするかもしれない」と判断しても良いでしょう。

「後から損をする」という観点では、改造車にも要注意です。

 というのも、クルマがノーマルな状態ではなく、ドレスアップやチューニングなどの改造が施されたまま中古車店で売られていることがあるのです。この場合は、たとえ価格が安くても、購入後にノーマルに戻すための費用を考慮する必要があります。