職場で「孤立しない人」の小さな習慣・ベスト1Photo: Adobe Stock

あなたは職場で「なぜか周囲に人が集まる人」について、考えたことがあるだろうか。周囲となじめていない人と、誰からも慕われ輪の中心にいる人は、いったい何が違うのだろうか。実は、後者だけが朝の一瞬に実践している「ある習慣」が存在する。越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』をもとに、職場で孤立しない人の共通点を解説する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

挨拶なんて「ただ済ませるだけ」と思っていませんか?

職場で、なぜか常に周囲に人が集まり、誰からも気軽に声をかけられている人がいる。

その一方で、仕事は真面目にこなしているのに、気づけば誰とも深い会話をせず、孤立気味になっている人もいる。

あなたの周りにも思い当たる人はいないだろうか?

知り合いの若手社員の話

以前、知人の若手社員が職場の先輩についてこんな話をしていた。

その先輩は毎朝、デスクに着くと「おはようございます」とボソッと呟くように挨拶をするという。

ある日、知人が「先輩はいつも静かに挨拶されますね」と話しかけた。

すると先輩は、不思議そうにこう答えたそうだ。

「挨拶なんてマナーとして済ませればいいだけでしょ。わざわざ声を張ったり、余計な会話を足すほどのことじゃないよ」

確かに、挨拶を単なる「毎朝の義務」として作業的に済ませたい気持ちもわかる。

しかし、それで職場での信頼関係は深まるのだろうか。

実際、その先輩にはどこか近寄りがたさを感じていて、モヤモヤしたのだという。

「孤立しない人」がやっている小さな習慣

『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』には、こんなページがある。

 期待される人の朝の挨拶には、もう一つの特徴があります。「おはようございます」に加えて、「ひとこと」を添える習慣を持っていることです。
 

(中略)さらには、会社から期待されている人の63%が、朝の挨拶に同僚の名前を添えていたことです。
「おはようございます、田中さん」「山田さん、おはよう」と、相手の名前とセットで挨拶していたのです。
 誰しも、名前を呼ばれると嬉しいものです。多くの人が匿名的な存在として職場に溶け込んでいる中で、名前で呼ばれることは、惰性ではなく、自分という存在を認識したうえで挨拶してくれたという肯定感を与えてくれます。

(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)

「挨拶なんてただの形式だ」と思っている人は、気づかぬうちに損しているかもしれない。

「◯◯さん、おはようございます」
「昨日のプレゼン、お疲れ様でした」
「今日はいい天気ですね」

朝の一瞬の関わりには、相手を承認し、心の距離を縮めるきっかけが詰まっている。

それなのに、「挨拶なんて適当でいい」「声をかけるほどじゃない」と自分でブレーキを踏んで無機質に済ませてしまえば、その安心感は誰にも届かない。

孤立する人は「挨拶はただのマナー」と思ってしまう。

「挨拶は形式的なマナーだ」と決めつけず、相手の名前と「プラスひとこと」を添えて声をかける。

その心地よい積み重ねを続けられる人ほど、無意識のうちに「この人と一緒に働きたい」と周囲から愛され、決して孤立することはないのだ。

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。