業績、株価、賃金、就職… 5年後の業界地図 AI格差で序列激変!?#25Photo:zubada/gettyimages

新卒の就職者の動向は、企業の特徴を色濃く反映するバロメーターだ。特集『業績、株価、賃金、就職… 5年後の業界地図』の#25では、新卒の出身大学がどの程度一部の大学に集中しているかを表す「大学集中度」を独自に算定し、その集中度合いが高い企業50社をランキングした。特定の大学との結び付きが強い企業を炙り出し、どの大学がどの企業に強いかを明らかにしていこう。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

新卒就職者数が特定の大学に“偏っている”企業は?
コンサル・商社などが上位にランクイン

 企業の戦略や“序列”を把握する上で欠かせないのが、各社の「人材採用」の動向だ。

 特に新卒の就職者の動向は、企業の“ブランド力”や人材採用競争力を色濃く反映しているため、各社の将来性を占う上で重要なポイントとなる。

 その中で注目したいのが、企業がどれだけ特定の大学に集中して新卒の採用を行っているかという点だ。例えば、トップ企業の中には特定の上位大学を主要な採用ターゲットとしている企業が存在したり、地方企業では地元大学から数多く採用するなど地域性を反映していたりする企業がある。特定の大学群との結び付きの強さは、その企業の“特色”を如実に表すほか、反対に、ある企業に対してどの大学が採用に強いかといった傾向も把握しやすい。

 そこで今回、大学通信提供のデータを基に、ダイヤモンド編集部では新卒の出身大学がどの程度一部の大学に集中しているかを表す「大学集中度」を独自に算定し、その集中度合いが高い企業50社をランキングした。

 具体的には、2025年3月に卒業・修了した就職者数から、各大学の就職者数を基に、就職者数の合計が50人以上の企業についてハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI)を算出。その数値を「大学集中度」とし、高い順に50社をランキングにした。なお、HHIは市場の寡占度や多様性を評価する指標として用いられる指数であり、10000に近いほど集中度が高く、0に近いほど集中度が低いことを表す。さらに、主要大学の内訳として、東京一科+旧帝大、早慶上理、関関同立、MARCHの各大学の就職者数も掲載。どの大学に集中しているかを主要大学について把握できるようにした。

 上位には、エリート大学に集中する傾向が強いコンサルティング企業や商社などがランクイン。また、地方で存在感の強い企業も高い順位となった。

 一方で、注目したいのが、そうしたイメージからは連想しづらい“意外な企業”の数々。東京大学、早慶といった難関大の割合がそこまで高くはないのに大学集中度が高い企業は、一体どのような大学をボリュームゾーンとしているのか。その内容を次ページで公開していこう。