中国メーカー主導で激変!
世界自動車販売台数ランキング

 2026年上期(1月~6月)、トヨタは販売台数で世界トップの座を守った。ダイハツ・日野を含む販売台数は約539万台だった。

 2位はVWで約413万台。中国での需要減少などで同社の業況は厳しい。3位は韓国の現代自動車(起亜含む)で約360万台。4位はステランティス(フィアット、プジョーなど)の約300万台(ただし出荷台数)だ。

 特に欧州の自動車業界は非常に厳しい状況が続いている。そしてそれは、トヨタも他人事ではない。中国新興メーカーの急速な追い上げと価格競争に巻き込まれているからだ。

 5位以降は中国勢が名を連ねた。5位は上海汽車集団(SAIC)の約205万台、6位は浙江吉利(ジーリー)で約193万台。7位はBYDの約181万台、8位は奇瑞汽車(チェリー・オートモービル)の約136万台。ジーリー、BYD、チェリーの販売台数を合計すると約510万台になり、トヨタを猛追している。

 中国勢は、海外市場でもシェアを拡大している。日本メーカーが長くシェアトップ級だった東南アジア、具体的にはタイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールなどで中国ブランドのシェアが急拡大。欧州市場でも近年、シェアを拡大している。

 中国勢の強みは、何といっても低価格だ。中国政府の支援に加えて、部品の内製化を進めたことでコスト競争力を向上させてきた。EVであれば、日米欧メーカーに比べて1台当たりのコストは65~75%程度とみられている。

 さらに、経営のスピード感も速い。日米欧メーカーが内燃機関を中心に最大約10万点もの部品を精緻にすり合わせてきた一方で、中国勢は部品点数の少ないEVを中心に成長してきた。

 この先の自動車業界は、ソフトウエア・ディファインド・ビークル(SDV)の名の通り、ソフトウエアが車両性能を決定する。このほうが開発スピードは速く、消費者のニーズにも対応しやすいといわれている。