管理頑張るマンションランキング2026#1Photo:PIXTA

中古マンションが売買の中心となる中、優良な管理を続けるマンションを探すことは何より重要だ。ダイヤモンド編集部では管理の質を評価する業界団体制度に注目、定点観測する恒例特集を掲載している。その2026年版である。連載『マンション羅針盤』内特集『管理がんばるマンションランキング2026』の#1では、業界団体の管理評価制度で満点を取り続けるマンション「ゴールド管理マンション」をまとめた。(ダイヤモンド編集部 鈴木洋子)

管理評価で100点満点を続ける
超優良管理マンションを探せ

 新築マンションの高騰の中、売買の中心となっている中古マンション。ただ、価格や立地などのスペックと同等以上に重視しなければならないのが、管理状況だ。これまで長い間マンションの管理状態を外部から知る方法はなかったが、この状況は2022年から劇的に変わった。

 マンション管理の業界団体であるマンション管理業協会が、管理状態を可視化する「マンション管理適正評価制度」(以下、評価制度)を立ち上げたのだ。管理体制、建築設備、管理組合収支、耐震診断、生活関連の五つの大項目別全30項目に分かれて管理状態について得点制で評価され、総合得点を踏まえて星五つから星なしまでの6段階評価がなされるというものだ。

 9月26日現在でこの制度に登録しているマンションは全国1万3211件。審査は毎年行われており、それぞれのマンションの評価の内容は管理業協会の「マンション管理適正評価サイト」で閲覧できる。

 さらに改正マンション管理適正化法に基づいて、評価制度とほぼ同等の項目から審査を行い「優良」と認定されたマンションに自治体が認定を与える国の制度である「マンション管理計画認定制度」(以下、認定制度)も始まっている。こちらは5年に1度の認定となり、認定されればそのマンションを購入する際には住宅金融支援機構の住宅ローンフラット35の金利が引き下げられたり、返済期間が最長50年となるフラット50の利用ができる。また区分所有者は条件付きではあるが固定資産税額の減額などの優遇措置が受けられる。

 さらに管理組合も、マンション共用部分のリフォームを行うために同機構が提供する融資の金利引き下げや、修繕積立金を運用するための同機構の債券(マンションすまい・る債)の金利上乗せなどが利用できる。(評価制度・認定制度の詳細については本連載第7回『マンション管理「見える化」の新3制度を徹底解説!“お墨付き”で物件価値維持のメリットも、制度にあやかれない不利なマンションとは』参照)

 ダイヤモンド編集部ではこの評価制度で公開されているデータを分析したランキング特集を毎年掲載している。ランキングの着目ポイントは「変化率」である。

 マンションの管理は、一度素晴らしい計画を作ればそれで終わりではない。日々変化する管理組合の運営状況や財政状況、建物の状況を常に踏まえて良い管理状況を保つことが求められる。その意味では、現在高い管理評価ポイントを挙げているマンションに注目するのではなく、毎年更新される評価制度の評価ポイントを定点観測して、その変化率を見ることが大事だ。そこからはそのマンションが管理を改善させようとしているのか、手をこまねいているのかが一目瞭然で分かるのだ。これが「管理がんばるランキング」の基本設計だ。

 2026年版管理がんばるランキングでは、前回特集の25年3月中旬時点と26年6月末時点での最新の評価ポイント数値を比較、変化率を調べている。特集初回の今回は、その中でも調査期間中一貫して100点満点をキープしているマンションをピックアップした。

 登録マンションが増えたこともあり今年は全国で99ものマンションがリスト入り。これらは全国に数十万棟あるといわれている中古マンションの中でも、管理において頂点として認識されるべきマンション、いわば「ゴールド管理マンション」なのである。これらのマンションはどこにあるのか。早速次ページから紹介していこう。もし中古市場での流通があったら真っ先に購入を検討するべき「黄金」がここにある。