実はこの時点では1行も書けていません。モデルさんの顔に見惚れて、原稿のことなどすっかり失念しておりました。A女史は我々の席を一瞥すると冷たい声でこう言いました。
A:お腹が痛いの、母親の具合が悪いのと毎週いろんな言い訳で入稿が遅れがちですけど、こういう事だったんですか。明日の朝イチで、もちろん送ってくださいますよね?
F:おかげ様で母親の具合もすっかり良くなりまして……入稿も明日の朝までには間違いなく……。
ここで会ったが百年目。徹底的に詰められる不肖フェル Photo by F.Y.
A:「概ね書き終わっている」んですよね。であれば、今ここで拝読しましょうか。
F:えーとあの、少し調べものなどがございまして……細部を調整して、明日の朝までには確実にお送り申し上げますので。
A:「えーと」が多いですね。明日の朝までに原稿をいただけなかったら、どういうことになるか……分かっていますよね?(にっこり)
原稿が遅れたらどうなるというのでしょうか(怖)。かくして夜中に泣きながら書き上げたのが本稿というわけです。しかしこんなところで会うなんて……世の中狭いです。
ということで、みなさままた来週!
(フェルディナント・ヤマグチ)







