「教えて」ではなく「ヒントをちょうだい」と頼む

 たとえば、不明点で詰まったときには、「この課題の答えを教えて」ではなく、「この課題を解くための最初の一歩のヒントだけちょうだい。答えは言わないで」と頼みます。すると、AIは「まずこの点に注目してみよう」というレベルのヒントを返してくれます。

 そこから自分で考えて、それでも詰まったら、また次のヒントだけもらう。これだけで、AIは「答え製造機」から「優秀な教師」に変わります。

 ビジネス書やレポートを読んでいて意味がつかめない箇所があったときも、「要約して」と丸投げするのではなく、「この文章を結論・根拠・具体例に分けて整理して」と頼んでみましょう。

 自分で要約する練習をしたいなら、「私はこの文章をこう要約しました。抜けている論点や、理解が浅い部分を指摘してください」と頼むのも有効です。

 経済のニュースを見ていて、理解できない話が出てきたら、「中学生でもわかるたとえ話で教えて」と頼みます。

 ポイントは、AIに「考えてもらう」のではなく、「考える材料を出してもらう」ことです。例示・比較・要約・たとえ話を頼むのはOK、答えを丸ごと出させるのはNG。このラインを守りましょう。

 答えではなく、ヒントをもらう。この姿勢さえ忘れなければ、AIはあなたの学びを何倍にも加速させてくれます。

答えの質は「質問」で決まる

 AIは、こちらが投げた質問のレベルを超えた答えはあまり返してくれません。雑に聞けば、雑な答えが返ってきますし、ふわっと聞けば、ふわっとした答えが返ってきます。逆に、こちらが具体的に条件をつけて、丁寧に質問すれば、AIは驚くほど鋭い答えを返してくれます。

 たとえば、「相対性理論について教えて」と聞くと、Wikipediaの抜粋のような、当たり障りのない答えしか返ってきません。

 しかし「相対性理論を、中学生にもわかるたとえ話で、3つの例を使って説明して」と聞くと、ぐっと頭に入りやすい答えが返ってきます。さらに、「ただし、よくある誤解も2つ一緒に教えて」とつけ加えると、自分ひとりでは気づけなかった注意点まで見えてきます。