それでも1日24時間のうち学習時間が13分というのは、かなり短いことに間違いない。
「学ばない日本人」は
読書量にもくっきり浮かぶ
もっとも、「学習」や「勉強」というと敷居が高くなるのかもしれない。そこで、読書量についての調査結果もみてみよう。
2023年にクロス・マーケティングが20歳から69歳の男女を対象に実施した調査(※注2)によると、ジャンルを問わず、半年間で読んだ本の量の回答として最も多かったのは「1冊未満」だった。この傾向はどの年代にも共通しており、すべての年代の約半数がそのように回答している。
中には、「11冊以上」読んだ人もいたが、全体のわずか1割強にとどまる。
では、国際的にみるとどうだろうか。こちらも残念ながら芳しくない。パーソル総合研究所が2022年に18カ国・地域を対象に実施した「グローバル就業実態・成長意識調査はたらくWell-beingの国際比較」(各国約1000サンプル)から浮かび上がってくるのはやはり、「学習しない」日本人の姿である。
たとえば、「自分の成長を目的として行っている勤務先以外の学習や自己啓発活動」に関して、「とくに何も行っていない」とする回答は、日本では52.6%にも上った。
これは調査対象国中、最下位の結果であり、1位をマークしたインド(3.2%)とは圧倒的な差がつけられている。また、日本とよく比較される韓国や中国の回答結果もそれぞれ19.3%、20.6%に留まり、日本と順位が1つしか違わない17位のオーストラリアも28.6%であった。つまりは、日本は突出して悪い結果だったのである。
「学ばない」のは
本人だけの問題ではない
国際的にみると、日本の働く個人の学習行動や学習意欲は確かに低いことがわかった。ではなぜ日本の個人は、これほどまでに学習から遠ざかってしまっているのだろうか。
※注2 2023年9月に実施。年代と性別ごとに110、計1100サンプルを収集・分析したもの。







