4000万枚の「モバイルSuica」基盤を
生かしてライバルに対抗

 モバイルSuicaの発行数は、2025年末時点で4000万枚を突破。2027年には5000万枚の大台を目指しているといわれる。これらの利用者が、10月20日の段階ですぐにteppayの利用が可能になる。

 JR東日本は、大規模な既存ユーザー基盤を持った状態で、サービス開始に打って出るわけだ。

 すなわち、コード決済で先行するキャリア系決済サービス4社(d払い、au PAY、PayPay、楽天ペイ)の規模に対抗しうるポテンシャルを秘めたサービスがいきなり出現することになる。

 また、ユーザーがコード決済サービスを新たに使い始める際、通常であればアプリをダウンロードし、ユーザー登録を行い、さらに本人確認を済ませる必要があるなど、サービス開始画面にたどり着くまでのハードルが高い。

 だがteppayでは、モバイルSuicaのユーザーであれば、そういったステップを意識せずに最初の画面までたどり着ける(銀行口座からのチャージなど、一部の機能を利用するには本人確認が必須となる)。
  
 では、teppayは具体的にどうやって利用するのか。

 teppayはアカウントの残高を使って支払いや送金を行う“プリペイド型”のサービスのため、まずは残高のチャージを行う必要がある。

 ギフトコードや送金での受け取りを除けば、チャージ方法は「クレジットカード(VIEWカード※)」「銀行口座」「コンビニATM」の3種類が用意されている。

※注:JR東日本グループの「株式会社ビューカード」が発行するクレジットカード。

 クレジットカード経由のチャージはVIEWカードに限定されているものの、銀行口座からのチャージについては、サービス開始時点で国内350以上の金融機関に対応する。コンビニATMはセブン銀行とローソン銀行に対応するため、おそらくチャージの場所に困ることはないだろう。

 先ほどの初期設定の件と合わせ、利用開始ハードルが極めて低い理由はここにある。