コード決済で「teppayポイント」を貯めて
「JRE POINT」へ交換できる

  コード決済での支払いにはteppay残高のほか、「teppayポイント」(決済額の0.5%が付与される)、teppayで利用可能な「デジタル商品券」、対象地域や店舗でのみ利用できるデジタルチケット「バリチケ」を充当できる。これら4種類の支払い手段を組み合わせて利用することも可能だ。

 デジタル商品券やバリチケなど、地域向けの送客サービスを組み合わせ、teppayポイントによる循環経済を作っていこうとするのがteppayのビジネスモデルとなる。

 また、teppayでは電話番号を使っての残高送金が可能だ。「teppay ID」で相手を指定する形で送金を行うこともできる。残高を受け取る場合は、請求金額についての情報を盛り込んだQRコードを発行できるほか、送金用のURLを作成してメールやSNSで相手に送り、送金を促すことも可能だ。

JR東の新コード決済「teppay」は何ができるのか?Suica、PayPayにないメリットとはteppayユーザー間で送金を行うことも可能だ Photo by J.S.
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 ちなみにteppayポイントは、JR東日本が手掛ける既存のポイントサービス「JRE POINT」とは別のものとして提供する。teppayポイントはJRE POINTに交換することが可能だが、JRE POINTからteppayポイントへの交換はできず、互換性はあくまで“片方向”となる。
 
 少々面倒になるが、teppayポイントを貯めてJRE POINTに交換した上で、予約システム「えきねっと」でJRE POINTを使用し、特急などの座席をグリーン車にアップグレードすることもできる。

 このように、2種類のポイントが併存する仕組みになった理由は二つ考えられる。

 一つ目は、来年春にスタートするモバイルPASMOでのteppayサービス導入にあたり、JRE POINTとの連携を私鉄各社に求めるのが難しかったということ。二つ目は、開発期間の圧縮に伴うシステム上の仕様である(この点については後編で解説する)。

JR東の新コード決済「teppay」は何ができるのか?Suica、PayPayにないメリットとはteppayのポイントプログラム「teppayポイント」 出典:JR東日本
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 なお、コード決済の最大手PayPayにはないteppayの特徴を見てみると、PayPayの残高はモバイルSuicaの残高に直接チャージできない(PayPayカードを作成し、クレジットカード経由でチャージすることは可能)。「PayPayポイント」とJRE POINTとの互換性もない。

 以上がteppayならではのメリットだが、サービス開始前の本稿執筆時点(10月上旬)で、いくつかのデメリットも明らかになっている。

 その実態は、後編『「1年前はモックアップだけ」JR東の新コード決済「teppay」、急ピッチ開発の舞台裏と実力』で詳しく解説する。