(2)ヘアマニキュア:安全なヘアカラー剤
ヘアマニキュアは、毛髪の「表面だけ」を着色する薬剤です。毛髪の中まで浸透することや、頭皮にしみることはほぼありません。
頭皮への安全性が高く、髪へのダメージも少ないため、頭皮への負担を避けたい人に最適なヘアカラー剤だと言えます。「髪に膜を張るような」形で着色するので、髪がツルッとした質感になり、一種のトリートメント効果も見込めます。
グレイカラーとヘアマニキュアの違い(イラスト:操作イトウ)拡大画像表示
デメリットは、根元の“キワ”を染めるのが困難なことです。地肌に付着すると落ちにくいため、塗布するにあたって根元を攻める事が難しく、頭皮に近い部分に白い色素が残りやすいのです。
また、表面のコーティングが徐々に剥がれ、着色効果が長続きしないことも課題の一つです。ですので、上記の安全性がありながらも、実はヘアマニキュアは「お客様からの需要が低いメニュー」なのが正直なところです。
美容師からすると、ヘアマニキュアは頭皮の炎症などによって「グレイカラーができないお客様」に提案する施術です。
白髪染めの大半はグレイカラーでまかなえることから、染まりのクオリティが担保できないヘアマニキュアは、メニューの中での序列が下になります。ヘアマニキュアをメニューに加えたものの、実際には「数えるほどのお客様」にしか提供していない美容室も多いはずです。
にもかかわらず、ヘアマニキュアは塗布する技術が独特であり、習得するには時間がかかります。需要が低いのに習得が難しいことから、美容室によっては「ウチの店ではやらない」と判断してメニューから除外することも多く、技術を教わっていない美容師も沢山いるのが現状です。







