おやつが終わってちょっと暇になったアオちゃんが僕に話しかけてくれました。「うち、塗り絵とかお絵かきは得意だけど算数はあんまりなんだー」と話していたので「アオちゃんって、そろそろかけ算とかするの?」と聞いてみました。

「ううん、かけ算はまだ学校でやってない。でも知ってるの、あるよ。1×1は1。2×2は4、3×3は9でしょ?」と言うアオちゃん。

「そうだよ。すごいじゃん。じゃあ4×4はどうかな?」と聞いてみたら「ええと、4が4個でしょう? 4が2個で8。それが2個だから……」と考え出したアオちゃん。

「そうそう。その調子!」「だからええと……16?」「当たり! 4が4個なんだよね!」

 そんなふうに、答えを一緒に考えていきました。

「できた!」のひと言に
おじさんまで感激!

「5×5は知ってるよ。25!」「いいね! じゃあ、6×6もやってみる?」といった形でヒントなども出しながら一緒に考えてみました。

 最終的に10×10=100までたどり着き、1から10までの同じ数をかけた時の答えがすべて計算できたアオちゃん。

 自分で出した答えを紙に書いて、うれしそうに職員さんへ報告に行きました。

泣けるわ…40代タイミーおじさんが学童保育のサポート業務で味わった〈忘れられない瞬間〉自分で答えが出せて笑顔になったあの瞬間は、忘れられません!(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「自分で考えて答えが出せると、こんなにうれしいんだなあ」と、その様子を見ていた僕までうれしくなってしまいました。こうした一瞬の積み重ねが成長なんだよな…と、じーんときました。

 そうこうしていると、子どもたちが少しずつ帰宅する時間になりました。「じゃあ、またね!」と挨拶をしてお別れです。ちょっとしか一緒にいなかったけど、もうお別れになってしまって寂しいですね。

 再び職員さんに声をかけていただき、今度はプラレールで遊んでいる残りの1名、ハルくん(仮名)を見守ります。結構な大きさのレールを作り上げているハルくん。そこに列車を走らせるみたいです。