おしゃべりは少なくても
ちゃんと通じ合える!?

 ハルくんはおしゃべりをせずに黙々と遊んでいます。僕がいると緊張しちゃうのかな…と心配したのですが、山手線を何両か取り出すと、自分から僕に近づいてそれを眺めていたりするので嫌われてはいないみたい。

 その後、列車を4両ぐらい連結させ、手で押して列車をレールの上に走らせています。どうやら電池で走らせるよりも手で押して走らせる方が好きみたいですね。「そういえば自分も小さい頃、プラレールであんな風に遊んでいたな」と懐かしい気持ちになりました。

 ハルくんは線路脇に駅を作ったり、踏切ユニットをつけてトミカを踏切のところで一時停止させたりして楽しんでいます。時々、僕にも電車やトミカを手渡し、「ここを動かして」と指示をしてくれるので「了解です!」と言われた通りに動かしました。

 そうして、ハルくんもお迎えの時間となりました。遊んでいたプラレールやトミカを一緒に片付け、お迎えに来た保護者の方に引き渡します。

 楽しい時間はあっという間ですね。

 その後は学童クラブの室内の清掃作業に入ります。僕は掃除機をかけたり、フロアにモップをかけたりして、20分ぐらいで清掃作業は終了しました。

 少し時間が余ったので、職員さんたちと少しおしゃべり。この学童クラブは以前に比べると利用する子どもの数が減っているそうです。周辺環境の変化など、さまざまな事情があるのだとか。

 スキマバイトの活用についても聞いてみると、子どもたちの対応が重なる時や、長期休みなどで忙しくなる時期には、職員さんの仕事を補助する人手があると助かるそうです。

 なるほど。たしかに片付けや清掃も含めると、現場の仕事は多岐に渡り、人手が必要な時期もありそうです。

「募集はちょくちょく出しているので、ぜひまたいらしてくださいね」と言っていただけました。

 そんなこんなで終業時間になり、職員さんたちにご挨拶をして退勤をしました。

 短い時間でしたがお子さんたちに少しでも喜んでもらえたなら嬉しいですし、清掃などの面からもお子さんたちをサポートできてとてもよかったと思います。

 一方で、子どもたちを預かる場所だからこそ、スキマバイトとして働く側にも、いつも以上に責任ある行動が求められるのだと感じました。子どもたちにとっては、いつもの職員さんも、今日初めてやってきた僕も、同じ「大人」です。だからこそ、自分の役割をきちんと理解し、職員さんの指示を受けながら関わることが大切なんでしょうね。

 子どもたちの笑顔に元気をもらいつつ、そんなことも考えながら帰路につきました。

 でも、資格も持たないスキマバイトがお子さんたちと接していることを利用者の保護者の方たちはご存じなんでしょうか? 正直、「変な人が来たらどうしよう?」と不安になる方もいるんじゃないかと、ちょっとだけ心配にもなりました。