Apple初の折りたたみスマホ「iPhone Duo」開くとタブレットのような大画面になるのが魅力だが、36万円超の高価格に見合った価値はあるのか? 画像提供:石川温 

Apple初の折りたたみスマホ「iPhone Duo」が、36万円超と高額ながら、予約開始直後から注文が殺到している。実際の使い勝手はどうなのか。なぜAppleは、先行するSamsungから約7年遅れで折りたたみスマホに参入したのか。実機を約1週間使ったITジャーナリストに話を聞き、iPhone Duoの実力とAppleの狙いを探った。(A4studio 森田浩明)

初の折りたたみiPhone
36万円超の実力は?

 Apple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」が、10月23日に発売された。価格は256GBモデルで36万4800円(税込)~。従来のiPhoneと比べても、かなり高額なモデルだ。

 最大の特徴は、本のように開閉できること。閉じた状態では5.4インチのスマートフォンとして使え、開くと7.6インチの大画面が現れる。動画や電子書籍などを、通常のスマホより大きな画面で楽しめる。

 もっとも、折りたたみスマホ自体は新しい存在ではない。Samsungは2019年に初代「Galaxy Fold」を発売し、折りたたみスマホのモデル改良を重ねてきた。Appleは約7年遅れの参入となる。

 では、なぜAppleは今になって折りたたみiPhoneを投入したのか。そして、36万円超の高価格に見合う価値はあるのか。発売前にAppleから実機を借り、約1週間使ったITジャーナリストの石川温氏に話を聞いた。

大画面は便利だが…
iPhone Duoの不満点は?

 Duoを使った石川氏が便利だと感じたのは、開いた大画面で2つのアプリを同時に使えることだ。

「たとえばメールに写真やファイルを添付するとき、これまではアプリを切り替える必要がありました。Duoなら2つのアプリを並べられるので、非常に作業がしやすい」

 また石川氏は仕事柄、外出先で原稿のゲラ(校正刷り)を確認する機会が多いという。

「従来のiPhoneでは細かな文字やレイアウトを確認しにくかったのですが、Duoなら開くだけで大きな画面を使えるのも便利。これまではiPhoneとは別にiPadやパソコンを持ち歩いていましたが、Duoがあれば荷物を減らせる場面もありそうです」

 折りたたみスマホで気になるのが、画面中央の折り目だ。石川氏によると、開封直後はほとんど目立たなかったものの、使い始めると多少のシワが見られるようになったという。とはいえ、長年Galaxyの折りたたみモデルを使ってきた石川氏は、Duoの折り目はそれほど気にならないと評価する。

 だが、普段使いするスマホとして考えると、Duoに不満点もあったそうだ。