モテる上司の条件その2.
ストレスに負けないバランスのとれた心を持つ

 いつも食事指導で思うことのひとつに、「嫌いな食べ物が多い人ほど偏った思考があったり、嫌いな人が多かったりする」傾向にあるということがあります。心のバランスを保つためには、栄養のバランスをうまく取ることがとても大切。実際に、うつ病患者とビタミンB群や亜鉛などの栄養不足の関係を示唆する研究結果も多数あるほど心と栄養は深くつながっているのです。心のバランスがよく、思わぬアクシデントにも慌てず、臨機応変に対応してくれる上司ってとても頼りがいがあるもの。

 そんな上司をめざすためには、まずバランスのよい食事でストレスに対する耐性をつけることが重要です。

 本連載でも何度となく、食事のバランスがいかに大切かをお伝えしてきましたが、もうひとつ覚えておきたいのが、「一汁三菜」をイメージするということ。
 一汁三菜とは、一つの汁物、一つの主菜(肉や魚、卵などのタンパク質のおかず)、二つの副菜(野菜のおかず)+主食(ご飯、パン、麺など)の献立のことです。昔から日本で使われている言葉で、この一汁三菜を意識して献立をたてることによって、栄養バランスがとてもよくなります。

 しかし、忙しいビジネスパーソンにとってはなかなか難しいのも事実ですよね。だから、あくまでイメージとして覚えておきましょう。例えば、肉野菜炒めなら、肉とたっぷりの野菜が一皿に入っているので、一つの主菜と一つの副菜が合わさったおかずになります。そこにもう一つ野菜のおかずと汁物をプラスすれば、簡単に一汁三菜の完成です。例えば汁物が野菜などの具材がたっぷり入ったものなら、一つの汁+一つの副菜で計算すればOK。難しく考えることはありません。こうやって考えれば意外に簡単なことだと思いませんか? このことを頭に置いて外食の際にメニュー選びをすれば、理想的でバランスのよい食事に近づくことができるのです。そして、バランスのよい食事を心がけるだけで、ストレスに負けない体と心を作ることが可能なのです。