始めたことをほめる、途中経過をほめる。
部下の思いや行動に寄り添う

”「始めたこと」をほめる、「途中経過」をほめる”<br />9割のリーダーが苦手! 「部下の正しいほめ方」浅井浩一(あさい・こういち)

大学卒業後、JT(日本たばこ産業)に就職。「勤務地域限定」の地方採用として入社。「どんなにがんばっても偉くなれない立場」から、キャリアをスタートさせる。日本一小さな工場勤務での、きめ細かなコミュニケーションを通じた働きぶりを買われ、本社勤務に。その後、営業経験がまったくない中で、全国最年少所長に抜擢され、リーダーとしての一歩を踏み出す。
「自分にできることを一生懸命やる」「部下を信頼し頼る」をモットーに、自ら自転車で販売店をまわり、部下と共に汗をかくひたむきさに、「こんな素人の若造に、何ができるんだ!」と疑念を抱いていた部下たちも信頼を寄せるようになり、営業所の業績も急上昇していく。
職場再建のプロと呼ばれ、次々と任された組織を活性化させ、歴代最年少の支店長に大抜擢。31支店中25位より上位の成績をとったことがない高崎支店を2年連続で日本一に導く。

 「あいさつだけ」という過程を経て、何度も顔を見せに行けるようになり、人間関係ができていき、いずれは営業としての成果が出るかもしれません。

 事実、彼はそれをきっかけにその販売店に足を運べるようになり、店主のニーズをしっかり聴くことで信頼を得て、大きな成果を出せるようになりました。

 過程を認め、ほめることもリーダーの大事な役割なのです。

 部下というのは、本当に見えにくいところでさまざまな悩みを持ち、小さなチャレンジをしているものです。「これまでずっとダメだったから、今日はこんなことをしてみよう」と小さな工夫をしている部下はたくさんいます。

 そうやって「何かを始めたこと」「結果には至っていない途中経過」に気づき、ほめる習慣をぜひ身につけて下さい。

 「結果が出ない」「成長を感じられない」というときこそ、より集中して、部下の思いや行動に寄り添ってみて下さい。

 物理的に近くで仕事をするというだけでなく、少し離れた場所からでもいいので、細やかに部下を観察してみて下さい。成績表には表れない「事実」「プロセス」が必ず隠れています。

(次回掲載は、未定です)


◆ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ◆

『はじめてリーダーになる君へ』
全国書店にて、大好評発売中!!!

”「始めたこと」をほめる、「途中経過」をほめる”<br />9割のリーダーが苦手! 「部下の正しいほめ方」  価格:1575円(税込)
  ページ数:256、1色刷
 ISBN:978-4-478-02308-2

 本書は、「リーダーを任されたけど、どうしていいかわからない」「思うように部下が動いてくれなくて、困っている」、そんな悩みを持つ、若いリーダーに向けたものです。

 著者の浅井氏は、JT(日本たばこ産業)に地方採用として入社。きめ細かなコミュニケーションを通じた働きぶりを買われ、本社勤務に。その後、営業経験がまったくない中で、全国最年少所長に抜擢され、リーダーとしての一歩を踏み出します。

 いわば、営業経験ゼロで、はじめてリーダーになったわけですが、営業所の業績は急上昇。その勢いは衰えず、職場再建のプロと称され、次々と任された組織を活性化させ、とうとう歴代最年少の支店長に大抜擢。31支店中、25位より上位の成績をとったことがなく、閉塞感に陥っていた高崎支店(群馬県管轄)を2年連続で日本一に導きます。

 そんな著者による、「リーダーシップの基本スタンス」と「今、やるべきこと」をお伝えいたします!

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