とりわけ厳しいのが、1990年代後半に誕生した新興航空会社だ。業績悪化にあえぎ、すでに値上げの動きが出ている。

 14年2月搭乗分から、エア・ドゥとソラシド エア(スカイネットアジア航空)が値上げを表明。例えば、エア・ドゥは、羽田~札幌線の普通運賃を2300円、ソラシドは、羽田~宮崎線の普通運賃を3000円引き上げる。

 苦戦しているのは新興勢ばかりではない。

 JALと全日本空輸(ANA)も、13年度はLCCに引きずられて国内線の単価が軒並み下落、業績が悪化したが、「来期は、大手も耐えられなくなり、国内線の値上げに動くだろう」(運輸アナリスト)とみられている。

 実は、格安戦争を仕掛けた側のLCCもそろりと値上げに動いている。

 ジェットスター・ジャパンの最低運賃(キャンペーンを除く)を見ると、13年冬ダイヤは12年冬ダイヤより、成田~札幌線で800円、成田~福岡線で500円値上がりした。

 LCCの誕生で、一時的に激しい価格競争が巻き起こったが、各社が採算性重視にかじを切り始め、値下げ合戦収束の機会をうかがっているのだ。ここにスカイマークのグリーンシートが投入されれば、国内航空運賃値上げの流れに弾みがつく可能性がある。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 須賀彩子)

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