ついにソチオリンピックが開幕しましたが、その一方で2月1日からすでにプロ野球チームがキャンプインしています。なかでも注目は、巨人の宮崎キャンプで臨時コーチを務める元ヤンキースの松井秀喜氏でしょう。“あの松井”が若手選手を指導する姿に、マスコミや現役選手も大注目です。
ただ、考えてみれば松井氏は元巨人選手。不在の間を支えた選手たちからすれば、“出戻り”とも受け止められかねません。果たして今、選手たちはどのような気持ちなのでしょうか?もちろん、松井氏ほど偉大な人物であれば、生え抜きの選手たちも「メジャー流の指導法に注目」とむしろ大歓迎かもしれません。ただ、あなたの職場で、“偉大”とまでは言えないような社員が出戻ったらどうですか?
今回は、そんな出戻り社員を受け入れたある職場で起きた紆余曲折の物語をご紹介したいと思います。
強気で辞めた社員が
まさかの出戻り!?
「来月から新しい仲間を迎えることになった。ただ、新しいといっても、大抵の人は面識があるかもしれないが……」
朝礼で部長が不可思議な話を切り出しました。この会社は、医療機器専門商社。最近は、業績好調で頻繁に中途採用を行うので、営業部にもたくさんの社員が入社してきます。この半年で新たに入社してきたのは5名。ですから、新しい社員が入社してくることにもはや誰も驚きません。ただ、今回は少し様子が違うようです。部長が話を続けます。
「そう、2月に入社してくるのはKくん。昨年の夏まで営業部にいたKくんが出戻ってくることになった」
この説明に一同どよめきました。「まじですか!」「ありえない」と騒然とする社内。それほどインパクトの大きい発表だったようです。
ちなみにKさんは、社会人5年目の昨年夏に大手製薬会社に転職。外資系業界最大手クラスの会社です。まさに華麗なる転身、と社内で話題になった出来事でした。