3月3日、スタートアップのベンチャー企業に投資・経営支援を行うサムライインキュベートは、イスラエル進出のプレス発表を行った。8年前からイスラエル先端技術を紹介しているイスラテックの加藤スティーブ氏が、独自の視点でこのニュースを解説する。
アジア初! シードアクセラレータ、インキュベーターとして
イスラエル進出
3月3日、サムライインキュベートはイスラエル進出の発表を行った。イスラエル進出に関しては、各メディアが報じるであろう。本連載では独自の視点でこのニュースを解説したい。
まず、サムライインキュベートを知らない人がいるかも知れないので、簡単に説明すると、投資家から資金を預かり、起業家の「卵」を見つけ、そこに投資をし、支援し、イグジット(Exit)することで、その預かった資金を増やして投資家に戻すことをビジネスとしている。
同社の活動は「20代の起業論 日本版エコシステムの完成(全5回)」に詳しい。
イスラエルでは、過去10年以上、毎年400~500社以上ハイテクスタートアップが新たに興り、現在は5000社以上あるとされる。サムライインキュベート代表の榊原健太郎氏は、2014年中にそのイスラエルのハイテクスタートアップ10社への投資を表明、しかも、榊原氏自ら移住する。イスラエルでも投資基準は、「サムライ」の名の通り、イスラエル側に迎合することなく独自基準を貫く姿勢。頼もしい限りだ。
ローカルでのコミュニケーションは、イスラテックの現地で永年就労経験があり、イスラエル日本商工会議所の理事も兼任する日本人をパートナーとしている。弊社宛には、兼ねてから多くの現地在住の日本人、もしくは日本語のできる優秀なイスラエル人から協力の申し出も頂いており、言語はハードルにはならないだろう。