日本企業とイスラエルのハイテクスタートアップとのハブをつくる
なぜ、いままで日本イスラエル間の技術交流関係は促進しなかったか。
その理由(政治的な問題は割愛させていただく)の一つは、まず、「イスラエル企業が売り込みたいモノ、日本企業が欲しいモノが、そもそも異なる」ということがある。これを、どうやってマッチングさせるかに両国の関係促進のポイントがあると筆者は視る。
その足掛かりとして、2013年から、サムライインキュベートとイスラテックはアライアンスを組み、Japan Innovation Center(ジャパンイノベーションセンター:以下JIC)として日本向けのイノベーションをイスラエル現地で集約する活動に着手している(サムライインキュベートは、JICのアドバイザーである)。
イスラエルでは、昨年のグーグルによるウェイズ(Waze)社の買収、アップルによるプライムセンス(PrimeSense)社の買収など、過去10年で合計800社、およそ470億ドルのイグジット(Exit)を生んでおり、ハイテクスタートアップを中心としたエコシステムが出来上がっている。その中でさらに活動を広げていきたい。